何を見聞きしても…の罪悪感と焦り

たとえば、今の季節だと…運動会の映像をテレビで見ても

郵便箱に「夏季講座早期申込受付中!」という塾の宣伝ハガキがはいっていても

電車内ではしゃぐ女子学生のグループを見ても

どうにも、くやしくて、悲しくて、得体のしれない暗い思いになった時期がありました。


どうして、うちの息子は運動会を嫌がるんだろう。

夏休み?カンケイナイ。だってずっと家にいるもん。

こういうふうに友達と笑いあう経験はこの子にはずっとないんだ

…普通の子の、普通の生活を過ごさせてやれない…どうして?だって、この子が自分で学校に行きたくないって言うんだもん仕方ない、いや、それでももっとどうにかして…学校が悪いよね、わかってくれないもん、でも、そこは我慢するとかそいういう…ああ、とにかく、この子はふつーじゃない。どうなってしまうんだろう!!!!! このままでは、いったいどうなってしまうのか。このままいったら、きっと…。

怪獣コノママイッタラーの登場でした。


自分自身の学校生活が割と楽しく、問題がなく過ごせていたので、青春時代なんて、なーんかいろいろあったけど面白かったあ、という思いしかない。学生の頃の友人たちは今でも本当に頼りになる親友です。けっこうちゃんとオベンキョウして、それなりな進路を歩んだこと…それが私にとっては努力も苦痛もなくふつーに在るものでした。

でも、

コイツにはそれがない。これはフツーじゃない。

だけど、そんなことにしてしまったのは誰だ?わたしか?自分じゃないと思いたいけど…でもみんなが私のせいにする…。

もちろん、だれも実際には私を責めてなんかいませんでした。でも、運動会のニュースも、合格発表の映像も、予備校のチラシも、遠足に向かう小学生の列も、保育園児の声も、子どもをまともにしなかった私の罪を責めているように思えてなりませんでした。なんとかしなくちゃ、早くしなくちゃ…。このままだと…。妖獣コノママイッタラー、大きくなるばかりです。


でも、そんなのは自分で作り上げた恐怖にすぎませんでした。

息子は別に異常な怪物ではないし(いや、ホント誤解のないように言いますが、けっこういいやつですよ♪)、この時期にこれを経験しなくてはいけない、この時にはこうなっているのが正しいなんて誰も決めていないし、きめられない。

私自身が、誰かとか、何かとか、どこかで競っていて、勝手に焦っていただけでした。

子どもは自分で自分に必要な経験を必要な時にして育っていくということがわかっていなかったのです。

まあ、その焦りや恐怖の正体に気付いたのはけっこう前だったんですけど、そこが晴れるのは随分時間がかかったし、いろいろな方のおせわにもなりました。

でも、焦りと不安、恐怖、…妖獣コノママイッタラーはいまだに時々現れて雲をかけますけどね。



大丈夫。だから、不登校生はほっておけばいいんです、とはいいません。

彼らはパワーあふれる存在ですが、やっぱりまだ、地図をもっていませんから。ママがマネージャーやコーチや応援団にならないといけない場面は、学校に行ってる皆さんより多いはずです。

子どもの人生の出だしを、フツーの人たちより少し余計に手伝わなくてはならない不登校生のママには、お手伝いが必要なんです。



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不登校生とママのお手伝いをしたいと思っています

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不登校生ママのお話聴きます うさぎの耳

どうやら,我が子は学校に行きたくないらしい と分かった時、 親は、この子にどうしてあげたらいいのだろうと必死で考え、支えようとします。 お気持ち、わかります。 お母さん、お父さん、自分のつらさは語ってはいけないのだと思っていませんか? 小さな声を聞き逃したくない「うさぎの耳」です。

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