どこの家にも兄弟が5、6人いて、家族内で赤ん坊の世話をする機会があったり、放課後は近所の子どもとがやがやと集まって遊んだり…という時代では「なくなって」から私たちは育った。
1960年代後半〜70年代に大量に「おもちゃ」が発売されるようになり、子どもが大きな消費者の一群になった。すると、それまでは仲間が集まってから、それじゃ何する?と相談して遊びを決めていたやり方が、この「おもちゃで遊ぶために仲間を集める」という形に変化していく。
リカちゃんで遊ぶのには大きな男の子は来なくて良いし、ファミコンの操作が上手くできない小さい子はお兄ちゃんたちとは遊べない。
今まで5人以上で遊んでいた子どもたちが、3人以下であそぶようになった。
対人関係ということの数を考えると、5人の間には10本の線が引けるが、3人の間には三角形の辺の数3本しか引けない。2人へったというのはコミュニケーションの機会や経験を大幅に減らしているということだ。閉鎖された三角形のコミュニケーションには対角線が引けない。10から3はけっこうな減少だ。
だから今の子どもは、昔に比べて…と続く。
コミュニケーション能力が劣る、年齢差のある人間関係が苦手、手助けをする・助けを求めるということができない…だ・か・ら、集団行動が苦手で不登校や引きこもりが増える。
そうかもね、とも思う。
上記の「今の子ども」がもはや私たち「今の親」である。地方の出身者である私でも、マンガの中でジャイアンがやるようには、空き地で「おい今日は何やろう?」といって遊びを始めた経験はあまりない気がする。ひとりっこだから、兄弟の繋がりもなかったし。
そんなコミュニケーション能力不足の親が育てるのだから、子どもは…
でも、そうかなあ…とも思いたい。
指示に従ったりお手本を見習うということはあまりしないけれど、何となく自分のやり方を見つけていくことができたり、みんなでいることは苦手だけど、ひとりでどんな場所にでも恐れず行くことができたり…。綴じた「個」だけど、それを否定するのもどうかなと。三角形のコミュニケーションだけれど、その三角形を重ねたり、繋げたりしていけたらいいだけじゃないのかしら、と。三角が5つ集まれば五角形もできるじゃん、みたいな。
なんでもみんなと一緒である必要はないんだと、気付いたのが私たちの世代だけど、日本の社会の仕組みがまだそれを完全には許していないこともあって、子どもが苦しい目にあってる。
これだからいけない、これがよくない、っていうことが一番良くないw!
三角形も五角形も四角も丸もみんないてよくて、何となく集まってればいいじゃん,と思うのだけど。
とにかく大切なのは、自分はこれで良いって思いつづけること。社会は多分そのうち後からついてくるから。
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不登校生とママのお手伝いをしたいと思っています
ママは不登校生ママのお茶会でリラックスと情報収集
こどもは学校ギライの寺子屋で勉強の楽しさを味わう。
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